ちょっとした小話ができる看護師の必要性

看護師として必要なのは、忙しい仕事に対して必死に取り組んで、ミスなく効率的にこなしていく能力だと考える人も多いでしょう。確かにその能力も重要なものであり、そのような有能な人材が集まることで、忙しい医療現場が円滑に動いていくことになります。しかし、誰もが秀でていると思うほどの知識や経験やスキルを持ち人一倍働いている人でなくても、現場で重宝されることは珍しくありません。

看護師は常に忙しいというイメージを抱かれてしまいがちですが、現実的には暇な時間もあるのです。特にその状況が切実になるのが夜勤や土日勤務のときであり、人は必要であってもそれほど仕事がないということは稀ではありません。急患の外来患者や入院患者の急変が多い職場では、夜勤や土日勤務の時にも忙しくなりがちですが、現場によってはほとんど仕事をせずに引き継ぎの時間になることもよくあるのです。その間に暇だからといって眠ってしまうわけにはいかず、職場の仲間同士で工夫をして過ごすのが一般的になっているのです。そこでちょっとした小話をすることができたり、いつも一芸を披露してくれたりする人は、夜勤や土日出勤のパートナーとして重宝がられるのです。たとえ仕事そのものには特に秀でていなくても、気の利いた会話ができたり芸を持っていたりするということも看護師としての適性だといえるでしょう。暇な時間に花を咲かせることができる能力を磨いておくことも、看護師にとって大切なことなのです。